田子ノ浦部屋

<所属年寄・裏方一覧>
師匠 田子ノ浦(元幕内・隆の鶴)
年寄 荒磯(元横綱・稀勢の里)
行司 木村隆男(十両格行司)
行司 木村隆之助(幕下格行司)
呼出 光昭(十両呼出)
呼出 侑汰(序ノ口呼出)
床山 床鳴(二等床山)


<近況>
・2年春場所で4人の新弟子が入門した。全員が中学卒業後の入門で2番出世からのスタート。じっくりじっくり育てたい。


・主な注目力士
明石富士(生年:平成7年 出身:兵庫 身長:183センチ 体重:122キロ)
26年春のデビュー以来、長く田子ノ藤を名乗ってきたが、2年初場所より現四股名に改名。
ちなみに名前も本名の大介→恋次郎に変えている。由来はわからないけど、なんだかとてもキャッチー。

定時制・通信制柔道の名門飾磨工出身で、時折豪快な足技が顔を覗かせるも、入門後は押し切る相撲内容を目指さんと日々鍛錬に励んできた。一時は頭でかます立ち合いを取り入れるも、今ひとつ馴染まなかったらしく、最近はまた胸で当たる立ち合いを採っている。
元年夏場所で記録した東17枚目が現状の最高位。やはり幕下昇進が当面の目標となるだろう。


小力(生年:平成14年 出身:栃木 身長:184センチ 体重:128キロ)
堂々たる体格が目を引く部屋の秘蔵っ子は、怪我の多かったデビュー1~2年目。まだまだ基礎体力作りがメインの時期だろう。スピード出世を望む必要はなく、飽くまでじっくりと育成したい。
昨年度分の当記事掲載時と較べて体重が20キロ近く減っているが、これもおそらくは「叩き上げ」作業の一環ではないか。これから肉体的にも精神的にも雄々しく変わっていく様を楽しみに見ていきたいと思う。




創設以来の概略については昨年度分の記事を参照。 


部屋思い出の名力士 
隆の山俊太郎(所属は鳴戸部屋時代)
外国人力士史上2位のスロー記録(当時)で新十両昇進を果たしたチェコ出身力士。軽量ながら敢闘精神あふれる派手な取り口で幕下時代から人気を博していたが、不祥事が連続した角界の混乱期にスルスルッと十両昇進~入幕を遂げ、大いにファンを喜ばせた。

平成13年11月のデビュー時は88キロしかなく、およそ2年で幕下に上がるも、その後は体力不足が仇となり、幕下と三段目を往復。
しかし、初土俵から7年ほど経った21年以降は力強い内容も徐々に増え、幕下上位が定位置に。体重もようやく100キロ前後に安定し始め、23年技量審査場所の勝ち越しで関取の地位を掴み取った。
新十両場所も快進撃は続き、文字通り縦横無尽の活躍で10勝をマークすれば、番付運にも恵まれて、あっという間の新入幕。幕内を通算5場所務めた後、26年名古屋限りで引退を決断したが、その勇姿は今もファンの心に深く焼き付いている。

豪快な投げ技、足技を繰り出す原動力となった強靭な下半身は力士のそれではなく、鮮やかに決まれば館内は万雷の拍手に包まれた。技量審査場所、7番目の相撲で南(のち天鎧鵬 現・音羽山親方)を打っ棄ゃった一番は語り草。他にも軽業師のごとく俵を伝い妙義龍を送り倒したり(23年名古屋)、2メートル近い芳東を掛け投げで裏返したり(23年秋)、印象深い取組の記憶を挙げれば枚挙にいとまがない。




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