荒汐部屋

<所属年寄・裏方一覧>
師匠 荒汐(元幕内・蒼国来)
行司 式守一輝(幕下格行司)
床山 床光(四等床山)

<近況>
・大豊の8代目が2年春場所限り停年退職(参与としても協会に残らず)。同場所を最後に引退した蒼国来が9代目を襲い、部屋を継承した。



主な注目力士

荒篤山(生年:平成6年早 出身:神奈川 身長:181センチ 体重:155キロ)
昨年、十両昇進にもう一歩まで迫った突き押しの実力者。
以前は半端に組んでしまう相撲も多かったが、今はとにかく突き押しに徹して、組み止めようとする相手の差し手や前廻しを懸命に振りほどいていく姿が印象的。体重もデビュー時は100キロほどしかなかったそうだが、10年以上経ってすっかり肥り、堂々のあんこ型に成った。

頭でかまして行くものの立ち合いは高い方で、素早く喉輪やハズで押し上げる体勢に持ち込みづらいため、下から下からあてがってくる相手は苦手。その代わり上から下に手を使えるので、かっぱじき気味の動きには転じやすく、前廻し狙いの相手を捌く上手さは光っている。
決して馬力がないわけではないが、相撲の性質的には守りの強さを生かしながら取るほうが安定する木村山(現・岩友親方)タイプ。そうした自らの特長を的確に自覚し始めたことが成長の要因か。
常時15枚目以内で取る力はついているが、2年初場所、東8枚目で1-6の大敗を喫すると、翌場所なんと24枚半も落とされる不運。こうなると元の地位まで戻すだけで骨が折れてしまうだけに、なんとか成績のムラをなくし、まずは上位に安定したい。


若隆元
(生年:平成3年 出身:福島 身長:184センチ 体重:119キロ)
学法福島高出身で、デビューは荒篤山から1場所遅れの21年九州。24年名古屋には幕下に上がったが、そこからが長く、左肩や足首の怪我にも泣いてきた。
30年は上半期から好調。はじめて一桁の番付も経験したが、足首の状態が悪くて後半2場所は失速。踏み込み鈍く当たりも高いので、得意の左を引くような展開に持ち込むことは難しかった。31(元年)以降も15~20枚目近辺での一進一退が続いている。

右四つ左前ミツが得意とされているが、左を深く差して右から攻めるような流れでも強く、何にせよ左を早く取るという自分の相撲に拘り抜くことで活路を開くしかない。
体重が125キロくらいまで増えて、立合いの突き起こしに圧力が出てくれば…とは誰より本人が望み続けているだろうに、どうにも実現し得ないことは口惜しい限りだ。





昨年度分の記事はこちら 
荒汐部屋の次回コラムは来年(令和3年)版の記事にて行うこととします。





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