連日好内容が続いています。とりあえず、先場所と比べれば大きく上向いていると評すことができるはずで、各力士、現下における調整方法をある程度身につけたと言えるのかもしれませんね。


照ノ富士(初顔合わせ)隆の勝
十両時代に2度対戦して隆の勝が2勝。映像も持っていますが、正直このときと今を比べる実益があるとは思えないので、やらんでもいいでしょう。
それより何より注目は朝乃山戦でも書いた隆の勝の対右四つ用戦法。左から攻めると見せかけての右突きで相手の左足を下げることができるので、カウンター的効用をもって照ノ富士の足運びを乱していければチャンスも出てくるだろうと見ています。
照ノ富士は常に左足を前に置きたがる姿勢を取っているので、その足に負担がかかるような崩し方、つまり先場所の正代や今場所の御嶽海がやった通り、右回りでいなせば必ず泳ぐ。押されまいと体を前に倒したタイミングで仕掛ければ一層効き目が増すでしょう。
ゆえに、隆の勝としては、上記の立合いで先手を取り、そこから得意の右は差さずに(差しても素早く肩透かしへ移行できるよう覗かせる程度)。ハズで押し上げる形から、タイミングよくいなす前後の揺さぶりを繰り出せるかどうか。自らの新三役に向けて、また貴景勝への援護射撃という意味でも負けられない一戦です。


1朝乃山××××※○霧馬山0
記憶に新しい先場所は、霧馬山が立合い左にずれての左上手で食い下がり大善戦。
ああいうパターンで立っていますから、今回はある意味何でもやれる状態。前回と同じ立合いで前回出来なかったことにトライするも良し、前回と同じことをやると見せかけ、より大きく飛んで後ろミツを掴み振り飛ばす「日馬富士スペシャル」チックな奇襲を仕掛けるも良し、逆に左手を出し、右にズレて右上手狙いも良し、勿論真っ向から突き刺さっていく自分の立合いに徹するのも良いでしょう。
それに対して朝乃山は、右をかち上げ気味に当たるいつもの立合いで行けば、この型は大きな欠点がなく、相手に隙を突かれにくいですから、霧馬がどう来たところでそんなに怖さはないはず。どうしても動かれるのが嫌なら手を出して牽制するのもアリですが、実際にやる可能性は低いと見ています。

勝敗のポイントとしては、霧馬山が先に形を作ったとして、どれだけ早く攻め(仕掛け)られるか。ただ前に出るというだけじゃなく、巻き替えなり足技で脅かすなり手は色々あるので、朝乃山の腰が落ち着く前にそれらを繰り出して焦りを引き出したいところです。



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