ワクチン接種後の体調が想像してたよりも悪かったため、昨日は更新をお休みしました。
そういうときに限って・・・となるのは仕様ですが(汗)まあ、明生×照ノ富士は先場所分で書いたことに尽きるので、特に付け加えるべき内容もなく、実際、明生が書いた通りの崩し方をしてくれたことに感動しまくりでございました。

そんな終盤戦展望は時間の関係上、もう1日のお休みをいただき、駆け足で幕下以下観戦記を進めてまいります。


10日目
4-1欧勝海(寄り切り)熱海富士3-2
前日分の展望でも書いたように、欧勝海はやはり前回相手の呼吸(と早い立ち)に合わせてしまったことを反省してきましたね。不成立になった一度目の仕切りで先に手を着かれたと見るや、2度目は意識して自分が先に下ろし、頭からかます鋭い立ち合い。互いに右四つ上手を取り合う体勢となりました。

体格の面からも、胸の合った格好は避けたい欧勝海は(右の捻りも生かしつつ)左から連続して振りながら空間を作ったところへ頭をつけ、さらに右肘を張って熱海の左上手を切らんとしますが、熱海これを許さず胸を合わせにかかり、両廻し引きつけ正面側へ寄り立てると、欧勝今度は左の捻りを生かした右の下手投げで体を入れ替えようと試みるも、これはかなり怖い仕掛けで左膝が入りかけた。
ここぞと正面へ攻め立てる熱海に対し、堪える欧勝は足首を痛めている左を徳俵にかけ、右は熱海の股間、強烈に引きつけ合う。欧勝今度は腰が入りかけて筆者悲鳴もどうやら踏みこらえ、東寄りへ展開し、ここで場内熱戦に拍手。

上手をやや浅く持ち替えてなおも出る熱海、下手から振って打開を図る欧勝。青房寄りの攻防から、土俵中央へ戻ったところで欧勝は右肘を張る動作。そして、右で鋭く捻りながら、張った肘を熱海の手首にぶつけるようにしてとうとう上手を切った、そして頭をつける体勢に。
ただ、欧勝は俵に詰まった状態。熱海、腰を落として左から攻めんとし、欧勝左足軸にして下手から振ろうとするのに乗じ再度上手を引く・・・のですが、欧勝の右腰に乗ってしまい、体を入れ替えられて形勢逆転。白房から俵伝いに向正面~赤房側へ、欧勝海体を預けるような下手投げでついに勝負あったか・・・と思われたところで何と二枚腰の熱海、上手から豪快にうっちゃって度肝を抜いた。

残念ながら、その際左足が早く土俵の外に出ており、欧勝海に勝ちは譲りましたが、負けてなお強しの印象を植え付ける熱海富士の凄まじい闘争心と粘り腰には天晴の一言。勿論、それを上回った欧勝海のセンスと技量、膂力の強さや稽古で築き上げた強靭な下半身の素晴らしさは言うまでもないでしょう。
近来、幕内でもそうそう見なくなった四つに渡っての熾烈な引きつけ合い、強みと強みをぶつけ合う攻防、今場所幕下の全取組中でも随一の熱戦に酔いしれました。





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