この日は幕下の相撲から。
幕下
中大卒の一山本(二所ノ関)は今年初場所が初土俵、7勝・6勝・6勝で早くも幕下へ番付を上げてきました。
ここ数年の学生出身力士は、一時期よりも半端な相撲を取る力士が随分減った印象があり、この人も186センチの長身を生かした突っ張りに徹しているのが何よりも良いところ。
この日は相手琴福寿野の立合いも不明瞭ではありましたが、三点突きの要領で早く当たって先手、数発突いてから右喉輪で向正面へと攻め込まんとする際、足が揃い加減になったところをいなされたので多少泳ぎましたが、体勢の立て直し早く、左足をサッと相手の動いた方(白房側)に運んで左おっつけ気味に体を寄せたので難なく押し出すことが出来ました。
続いてデビュー1年半、幕下は通算5場所目となるモンゴル出身の朝日龍(朝日山)。春・名古屋と20枚目台で負け越し、やや上位近辺の壁に当たっているところですが、そろそろ15枚目以内進出に向けてのキッカケを掴みたいところ。
この日対戦する大元も、しばらく悩まされていた下半身の故障が癒えてここのところ再上昇ムード、年初の有望力士ランキングにも掲載した有望株ゆえ、2連勝同士の対決は個人的にも要注目のカードでした。
立ち合い、朝日龍はかます立合いも持っていますが、この日はもろ手で相手の当たりを止めんとする狙い。距離を作ってから低く当たり直して左前廻しを狙うような格好、これを果たせずも前傾を崩さず積極的に突いていく。大元もこれに呼応し突き押しの応酬となりますが、朝日龍は落ち着いて対応し、常に相手の内側から手を出し、下から下から手を使って相手の嫌がる攻めに徹したのが素晴らしかった。守るばかりではなく自分からもよく攻めていますから、大元は少し間隔が空いたところでたまらず引いて呼び込んでしまいました。
朝日龍、やや足が流れるようにはなったものの、勝機逃さじとばかり正面青房寄りへと急襲、右で引っ張り込み、左は相手の左大腿部を外側から抱え込むようにして挟み付けると、バランスを崩した大元は尻から土俵に落ち、押し倒しの決着。
突っ張り合いになったところでカッとなって上から手が出てしまうような荒っぽさもなく、我慢して基本に忠実な相撲を取り切った朝日龍の成長を感じる一番。こういう相撲を取っていれば、大きな怪我をする虞も小さくなってきますよね。
幕下
中大卒の一山本(二所ノ関)は今年初場所が初土俵、7勝・6勝・6勝で早くも幕下へ番付を上げてきました。
ここ数年の学生出身力士は、一時期よりも半端な相撲を取る力士が随分減った印象があり、この人も186センチの長身を生かした突っ張りに徹しているのが何よりも良いところ。
この日は相手琴福寿野の立合いも不明瞭ではありましたが、三点突きの要領で早く当たって先手、数発突いてから右喉輪で向正面へと攻め込まんとする際、足が揃い加減になったところをいなされたので多少泳ぎましたが、体勢の立て直し早く、左足をサッと相手の動いた方(白房側)に運んで左おっつけ気味に体を寄せたので難なく押し出すことが出来ました。
続いてデビュー1年半、幕下は通算5場所目となるモンゴル出身の朝日龍(朝日山)。春・名古屋と20枚目台で負け越し、やや上位近辺の壁に当たっているところですが、そろそろ15枚目以内進出に向けてのキッカケを掴みたいところ。
この日対戦する大元も、しばらく悩まされていた下半身の故障が癒えてここのところ再上昇ムード、年初の有望力士ランキングにも掲載した有望株ゆえ、2連勝同士の対決は個人的にも要注目のカードでした。
立ち合い、朝日龍はかます立合いも持っていますが、この日はもろ手で相手の当たりを止めんとする狙い。距離を作ってから低く当たり直して左前廻しを狙うような格好、これを果たせずも前傾を崩さず積極的に突いていく。大元もこれに呼応し突き押しの応酬となりますが、朝日龍は落ち着いて対応し、常に相手の内側から手を出し、下から下から手を使って相手の嫌がる攻めに徹したのが素晴らしかった。守るばかりではなく自分からもよく攻めていますから、大元は少し間隔が空いたところでたまらず引いて呼び込んでしまいました。
朝日龍、やや足が流れるようにはなったものの、勝機逃さじとばかり正面青房寄りへと急襲、右で引っ張り込み、左は相手の左大腿部を外側から抱え込むようにして挟み付けると、バランスを崩した大元は尻から土俵に落ち、押し倒しの決着。
突っ張り合いになったところでカッとなって上から手が出てしまうような荒っぽさもなく、我慢して基本に忠実な相撲を取り切った朝日龍の成長を感じる一番。こういう相撲を取っていれば、大きな怪我をする虞も小さくなってきますよね。